私たちは、お互いに理解し合えるか?
外国人労働者の増加、孤立、貧困、こころの不調――。
日本はいま、多文化化という大きな変化の中にある。
しかし、「文化の違い」を理解した精神医療や支援は、まだ十分とはいえない。
四谷ゆいクリニックは、多文化精神医療の草創期から、さまざまな国や背景をもつ人々と向き合ってきた。
臨床の現場から「違いを抱えたまま共に生きる社会」の可能性を探る。
〇目次
・第1部 夢をカタチに
第一章 四谷の中心で夢をさけぶ――"四谷ゆいクリニック"の誕生エピソード 井上孝代
第二章 驚嘆した就職先 村上尚美
第三章 消えないラテン魂の炎 田中ネリ
・第2部 夢の実現へ
第四章 戸惑いと奮闘 石塚昌保
第五章 クリニックで、外国につながる子どもに会う 蜂矢 百合子
第六章 韓国との懸け橋 ~あるマイノリティ体験を経た多文化臨床医への軌跡~ 李創鎬(リ チャンホ)
第七章 在日フィリピン人コミュニティとともに 津田 友理香
第八章 あの日見たニューヨークのビル 長澤想宇
・第3部 夢の広がり
第九章 職場以上、医局未満 岸 航平
第十章 井の中の蛙、世界を診る――四谷ゆいクリニックでの英語診療録 松井 健太郎
第十一章 多言語と多文化で謡う診察室 白井 優
第十二章 四谷をめぐる夢――スペイン人の視点 Jose Ramos(ホセ・ラモス)
第十三章 四谷から多文化臨床への再出陣二十年、今は?―みなで助け合い、創りあげたクリニック― 阿部 裕
エピローグ 「見果てぬ夢」を紡ぐ実践共同体(community of practice)
~四谷ゆいクリニックの多文化臨床とその継承~



